パランティア(Palantir/PLTR)の決算が米国株市場を沸かせる:Q2で記録的成長、見通しも強気

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パランティア・テクノロジーズ(ティッカー:PLTR)は、2025年第2四半期決算で市場予想を大きく上回り、米国株市場で注目される銘柄となりました。政府・商用ビジネスともに急成長し、見通しの上方修正も発表。決算発表直後には株価が急騰しました。

パランティア遂に初の10億ドル超え、AI事業が追い風に

パランティア・テクノロジーズ(Palantir Technologies Inc.、ティッカー:PLTR)は、アメリカ合衆国コロラド州デンバーに本社を置くデータ分析ソフトウェア企業です。
2003年にピーター・ティール(PayPal共同創業者)、アレックス・カープ(現CEO)らによって設立されました。

大量のデータを統合・解析・可視化するソフトウェアプラットフォームを提供しています。
特に、複雑かつ膨大な情報を扱う政府機関や大企業に強みを持ちます。

主力製品は次の3つです:

製品名主な用途顧客例
Palantir Gotham防衛・治安維持・諜報活動向けデータ分析米国防総省、CIA、FBI、NATO加盟国
Palantir Foundry企業向けデータ統合・業務改善製造業、金融、医療、エネルギー企業
Palantir Apolloソフトウェアの継続的デリバリーと運用管理大規模クラウド・オンプレ環境

主要決算ハイライト(Q2 2025)

指標結果市場予想
売上高約 10億ドル(前年同期比+48%)約 9.39億ドル
調整後EPS$0.16(前年同期比+78%)$0.14
米国政府収益$426M(+53%)$392.7M
米国商用収益±$306M(+93%)$266M
通期売上ガイダンス$4.14〜4.15B → 38.9B→アップ
Q3 売上予想$1.085B(中央値)

米政府関連だけでなく、AI活用を進める民間企業からの契約も拡大。AI需要の急増に乗って、パランティアは一段とスケールした成長路線を明確にしました。

市場反応と成長戦略

パランティア株価の反応

パランティアのQ2決算は、AIプラットフォーム需要の高まりと政府・民間ともに強い売上成長を示し、米国株PLTRにとって転機となる結果でした。市場予想を上回る好決算 → 見通し上方修正 → 株価史上最高値更新というポジティブな流れが一気に形成されました。

  • 火曜日の寄前取引で株価は約7%→6%上昇(S&P 500銘柄内でトップクラスの反応)
  • 決算後直近では一時52週高値を記録し、2025年上半期で株価は2倍超に成長

成長の源泉

  • 米商用収益が前期比93%増を記録し、その伸びは米政府収益の成長を上回る勢いです。
  • 連邦政府関連収益は53%増と堅調で、米国防省・移民局との契約が収益基盤の強化に貢献。
  • アナリストの中には、今後の成長率をさらに上積みすると予測する声もあり。

カンファレンスコール情報(Conference Call

  • 開催日時:8月4日(月)午後5:00 ET / 3:00 PM MT
  • パネリスト:CEO アレックス・カープ氏、CFO 他。プレゼン後にはQ&Aが実施され、AI事業の強化や商用拡大戦略について議論されました。トランスクリプトも直後に公開されています。

今後の注目ポイントとリスク

  • 第3四半期および通期ガイダンス:AI需要と契約の継続性はカギ。ガイダンス維持できるか?
  • 評価倍率:PLTRはS&P 500内で時価総額・PERともに高水準(PER 200倍)の評価となっており、過熱懸念もあり。
  • 競争激化:AIプラットフォーム市場での他社との競争および人材獲得競争の激化によりコスト上昇リスクあり。
  • 収益の依存構造:政府依存から商用比率を高める方向にあるとはいえ、依然として契約集中リスクが残ります。

結論

パランティアの“米国株 PLTR の市場評価”は、AIを軸にした政府+商用契約の加速によって、今回の決算で顕在化しました。過去に懐疑的だったアナリストも再評価しており、AI企業としての成長期待が逆風を逆手に取る形で市場に強く支持されています。