【米国株】2025年8月18日週の注目決算とジャクソンホール会合

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米国株における2025年8月18日週の注目決算

ざっと参考程度に数銘柄。

日付企業名(ティッカー)
8/18(月)Palo Alto Networks (PANW)
Fabrinet (FN)
8/19(火)Home Depot (HD)
XPeng (XPEV)
8/20(水)Baidu (BIDU)
Target (TGT)
Lowe’s (LOW)
TJX Companies (TJX)
Analog Devices (ADI)
8/21(木)Walmart (WMT)
Intuit (INTU)
Zoom Video (ZM)
8/22(金)BJ’s Wholesale Club (BJ)
Buckle (BKE

Home Depot (HD)

ダウントレンドを突破したところ。勢いはありそうですね。

  • 前年実績:Q2 2024で調整後EPSは $4.67、売上高は約 $43.2B。
  • 2025年予想:アナリスト予測ではEPS $4.71(+0.9%)、売上高 $45.51B(+5.4%)の見通しです。
  • 注目点:前年比で増収・増益が見込まれており、前年の資本支出環境との比較で消費や建築需要の回復度が測れるポイントです。

Walmart (WMT)

100USDが支え105USDが抵抗で一度跳ね返されていますね。良い決算だとブレイクする?

前年実績:Q2 2024の調整後EPS $0.67、売上高 $169.34B(+4.8% YoY)

  • 2025年予想:EPS $0.74(+7.5%)、売上高 $174.21B(+3.8%)をコンセンサスが示しています。
  • 注目点:堅調なeコマース成長や同店売上の改善により、消費者の購買動向を探る重要な指標となる見込みです。
MEMO

ウォルマート(WMT):来店客数が前期比で回復傾向。オッペンハイマーは「2025年通期目標引き上げの可能性」を指摘。

ターゲット(TGT):来店客数が3.1%減少し、苦戦が続く。

TJXやバックル(BKE):EPSと売上が小幅増加見込み。特にバックルは4月安値から70%近く上昇し、テクニカル的にも注目を集める。

さらに詳細な銘柄別の日程は下記の通り。

FRB議長パウエルの講演に注目集まる

米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は、8月22日(金)午前10時(米東部時間)にワイオミング州ジャクソンホールで講演を行います。この講演は毎年「ジャクソンホール会合」として世界の投資家から注目されるもので、特に米国株の方向性を占うイベントとして位置づけられています。

市場はすでに9月17日のFOMCで利下げが行われる可能性を強く織り込みつつありますが、パウエル議長の発言がその期待を裏付けるのか、それとも牽制するのかが焦点です。昨年のジャクソンホールでは、利下げの可能性に言及したことから株式市場が大きく反応しました。今年も同様に「ハト派的な姿勢」を示すかどうかが注目点です。

雇用統計の修正が議長発言に影響か

7月30日時点でパウエル議長は「労働市場は堅調」と発言しましたが、その直後に5月・6月分の雇用統計が大幅に下方修正され、議長の認識の誤りが露呈しました。この経緯を踏まえると、今回のジャクソンホール講演では労働市場の評価に修正が加えられる可能性があります。

労働市場の弱含みが鮮明になれば、利下げに積極的な姿勢が示される余地も高まります。一方で、インフレ圧力が根強い場合には「慎重姿勢」を強調する可能性もあり、市場の反応は二分されると見られます。

まとめ

ジャクソンホール会合は、FRBの政策スタンスを読み解く最重要イベントの一つです。市場は9月の利下げをほぼ織り込んでいますが、パウエル議長の講演内容次第では「利下げ加速」あるいは「利下げ後ずれ」といった新たなシナリオが浮上し、米国株は大きく揺れる可能性があります。

個人的には利下げ方向に動くような気がしています。金利が下がれば株価には追い風とすると、一時的には材料出尽くしで売り、その後買い戻しが入ってくるようなシナリオでしょうか。

【米国株】9月は株式市場における「最悪の月」のアノマリー
多くのデータが示すように、9月は米国株で最もパフォーマンスが悪い月として知られています。 1928〜2023年のS&P 500平均9月リターンは‐1.1%。平均リターンが最も低い月です。1950年以降では、平均‐0.7%、そして近年(過去5年)では‐2.89%と、一層の下落傾向が見られます 過去30年・20年でも、9月の平均下落率は‐0.34%および‐0.6%と、依然として悪名高い月です。
トランプ大統領とプーチン会談、米国株投資家に広がる期待と不安
トランプ大統領の外交戦略は、米国株市場に直接的・間接的な影響を与えます。今回の会談では即時の停戦合意はありませんでしたが、対話継続の姿勢は市場に安心感をもたらしました。会談後の市場では、原油価格が下落しました。WTI原油は1バレル62.80ドルと、6月以来の安値水準で推移。エネルギー価格の低迷はインフレ圧力を和らげる一方で、エネルギー関連株にはマイナス要因となります。一方、金価格は史上最高値付近で推移しており、依然として投資家の安全資産需要が根強いことを示しています。短期的には地政学的リスクと金融政策期待の綱引きが続き、金や原油などコモディティ市場はボラティリティが高まりそうです。