【CPI速報】8月インフレ率は予想通り


米国で発表された8月の消費者物価指数(CPI)は、市場予想とほぼ一致しました。食品とエネルギーを除いたコアCPIは前月比0.3%上昇と予想通りで、前年同月比では3.1%増となりました。総合CPIは前月比0.4%上昇とやや強めでしたが、前年同月比では2.9%増と市場予想と一致しています。
今回の結果はインフレが依然として根強いことを示しつつも、急加速は避けられた格好です。市場では来週のFOMC(連邦公開市場委員会)での利下げ期待が引き続き意識され、米国株全体にとっては支援材料となっています。特にハイテク株やグロース株は金利低下観測を追い風とする可能性があります。

一方、S&P500先物はCPI発表後は方向感を欠いた動きをしていますね。投資家は利下げ期待とインフレの粘り強さとのはざまで判断を保留しており、米国株市場は引き続き不安定な展開が続くとみられます。やや下降気味??

米国株は雇用統計の弱さで下落、FRB利下げ観測が急速に高まる
今回発表された8月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比2万2000人増にとどまりました。市場の期待を大きく下回る結果であり、さらに過去データの修正により6月は2020年以来の雇用者数減少に転じたことが明らかになりました。ナスダック総合指数は横ばい圏で終了し、週足では1.1%上昇しました。ハイテク株中心の同指数は、2025年時点で年初来12.4%上昇しており、テクノロジー株の強さが市場を下支えしています。

トランプ大統領まとめ【米国株】
トランプ大統領まとめ【米国株】米国株投資家にとって、政策リスクは常に相場を揺さぶる要因です。特にドナルド・トランプ大統領の関税政策は、これまで株価の大きな変動を引き起こしてきました。そんな中、連邦控訴裁判所が金曜遅くに下した判決は、市場に新たな衝撃を与えました。米国株市場では、地政学的リスクや通商摩擦が投資家心理を揺さぶる要因となっています。9月5日、ドナルド・トランプ大統領は「米国とインドの関係について心配することはない」と発言し、インドのモディ首相との友好関係を強調しました。しかし同時に、「モディ首相の現在の行動は気に入らない」と不満をにじませ、緊張感が残る発言となりました。