社会人と読書。どこかでは「成功する人は本を読む」と聞いたことがあるのではないでしょうか?しかし、実際に社会人はどれだけ本を読んでいるのか?この問いに答える統計データが『令和5年度 国語に関する世論調査』に描かれています。

社会人の6割以上は『本を読まない』
現代の社会人の8足すべきスキルの一つ、読書。 しかし調査結果によると、社会人の62.6%が「1カ月に1冊も本を読まない」と答えていました。
読む人は「1~2冊」が27.6%で最も多く「3~4冊:6.0%」「5~6冊:1.5%」「7冊以上:1.8%」と続きます。
この結果から分かるのは、多くの社会人は読書に時間を割いていない実態です。
時間がない?電子書籍は利用されている
社会人が読書をしない理由の一つに、「時間がない」ことが上げられます。平日は仕事で手いっぱい、帰宅後は疲れて完全にオフになる人も多いはずです。
しかし、同調査によると電子書籍を読む人は31.9%。 電話やタブレットなどですきま時間を有効活用して読書をしている形も見取れます。
つまり、時間がないのではなく、「読書に時間を割く発想がない」のが実情とも言えるのではないでしょうか。
読書する社会人は少数派だが広い年代層に存在

『1カ月に1冊以上読む』人割を年代別にみると,16~19歳は51.1%と高く、20代は42.5%。 60代以上は40.4%と、読書の習慣を持つ人が広い年代層に存在していることが分かります。
これは、社会人になったから読めなくなったわけではない、という証明でもあります。
読書の意義は今こそ要内化すべき
読書は、情報の収集や知識の広がりはもちろん、仕事における発想のヒントや言葉選びのためにも有用です。
「読書しなければいけない」と自分をせめる必要はありません。 ただ、「想考や成長に続く読書の意義」を見直すことで、仕事や人間関係におけるパフォーマンスをのばせる可能性があります。
「本を読む社会人」は少数派になっているかもしれません。 しかし、その行動は間違いなく、未来の自分を支える力になります。
まとめ
読書は、やるべきことではなく、やっておくと得する行為です。 すきま時間の5分、アプリを開いて電子書籍をめくってみませんか?