
テスラ株急騰の背景:新製品「メガブロック」発表
米国株市場でテスラ(TSLA)が大きな存在感を示しています。週初来で株価は12.85%上昇し、金曜日の取引では7.4%高の395.64ドルで終了しました。50日・200日移動平均線に加え、21日指数平滑移動平均線も上抜け、強気のトレンドが鮮明になっています。
株価上昇を後押ししたのが、産業用エネルギー貯蔵システム「メガブロック」の発表です。この新製品は設置時間を23%短縮し、建設コストを約40%削減できる画期的なソリューションとされ、再生可能エネルギー拡大に向けたインフラ需要を取り込みそうです。米国株市場では、エネルギー転換と電力効率化関連のテーマが注目を集めており、テスラの新展開は投資家心理を強く刺激しました。
イーロン・マスク氏の戦略:ロボティクスとロボタクシー
CEOのイーロン・マスク氏は、ヒューマノイドロボット「オプティマス」の潜在市場や、自動運転を活用したロボタクシー構想を引き続き強調しています。AIと自動化技術を軸にした成長シナリオは、単なるEVメーカーを超えたテスラの将来像を描き出しており、米国株市場全体でも次世代成長株としての位置づけを強めています。
投資家視点:テスラ株

テスラ株は7月末以降で約22%上昇し、9月単月では13%を超える上昇率を記録しています。直近では357~358ドルの抵抗線を突破したことが強気相場入りの合図となり、投資家による買い増しが加速しました。
形としてはきれいに上昇しています。
①Wボトムのような型を抜けて株価が上昇、②数週間にわたって株価が横ばい推移、③平底型のベースを形成からのブレイクに出来高を添えてと。(6月にピークより20%くらい下落していると、銘柄選定として少しオニールの定義からは外れるが・・)
参考までに↓
ただし、米国株市場全体の金利動向や、EV需要を左右する政策環境の変化には注意が必要ですね。
今後の注目材料:納車台数と決算発表
テスラは10月初旬に第3四半期の世界納車台数を公表し、10月21日には決算を発表する予定です。第3四半期の納車は約43万2000台と、第2四半期比で13%増加が見込まれています。特に米国のEV税額控除が9月末で終了するため、駆け込み需要による販売増加が期待されますが、その反動で第4四半期以降は国内販売の減速リスクも意識されています。
まとめ
テスラ株の急騰は、エネルギー事業の拡大とロボティクス・AI戦略への期待感が相まった結果といえます。米国株市場の中でもハイテク・グロース株の代表格として、今後も投資家の関心を集めることは間違いありません。10月の納車台数と決算は、株価の次の方向性を決める重要イベントになりそうですね。