【2025年7月第2週:米国株市場振り返りと注目ポイントまとめ】
2025年7月第2週の米国株市場は、主要指数が史上最高値を更新する場面も見られたものの、週末にかけてはやや調整色が強まりました。本記事では、S&P 500やナスダックを中心とした主要指数の動きや、注目セクター別の動向をまとめます。
【主要指数の週間パフォーマンス】
- ダウ工業株30種平均:1.0%下落
- S&P 500指数:0.3%下落
- ナスダック総合指数:約0.1%下落
- ラッセル2000指数(小型株):1.3%下落
S&P 500とナスダックは木曜日までに史上最高値を更新しましたが、週を通しては小幅ながら下落に転じました。特にダウ平均は堅調さを保ちつつも1%の下落となり、過去最高値からはやや距離を置く形となりました。
【セクター別動向と注目ETFパフォーマンス】
- AI関連半導体セクター好調
- ヴァンエック・ベクターズ・セミコンダクターETF(SMH):1.4%上昇
- トップ保有銘柄:NVIDIA、台湾セミコンダクター(TSMC)、AMDなど
AI需要を背景に半導体銘柄は引き続き堅調でした。特にNVIDIAは市場全体のセンチメントをけん引し、TSMCやAMDも主要な構成銘柄として上昇に寄与しました。
- 成長株・ソフトウェア関連の苦戦
- イノベーターIBD 50 ETF(FFTY):3.7%下落
- iShares Expanded Tech-Software Sector ETF(IGV):3.4%下落
サイバーセキュリティ関連や投機的な成長株を中心に下落圧力が強まりました。FFTYは過去12営業日のうち6営業日で1%以上の下落を記録し、高騰銘柄であったCoreWeave(CRWV)やTSS(TSSI)も急落。IGVも軟調で、多くのソフトウェア銘柄がさらに大きな下落に見舞われました。
- 債券利回りとエネルギー市場
- 米10年国債利回り:4.42%(8ベーシスポイント上昇)
- 米原油先物価格:2.2%上昇、1バレルあたり68.45ドル
米国債利回りは引き続き上昇基調を示し、金利高止まり観測が広がっています。また、原油価格も反発しエネルギーセクターへの支援材料となりました。
【まとめ】
アノマリーではダウとS&P500が強くて月の上旬は上げ、中旬は下げ、下旬は上げ傾向のようですね。サマーラリーも続けばラッキー。
- 主要指数は最高値更新後に小幅反落
- AI半導体セクターは引き続き堅調
- 成長株は一部急落し、リスク選好に変化
- 金利・原油価格の動向も意識される週でした
今週は金融決算が本格化するほか、トランプ前大統領による関税発表の影響も引き続き注視されます。
記事をまとめていると頭の中が整理される気がします。