【米国株】7月14日の週決算とトランプ関税

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【2025年7月第3週:米国株注目決算まとめと市場影響レポート】

今週(7月14日〜7月18日)の米国株市場では、金融セクターを中心に複数の主要企業が決算発表を予定しています。また、トランプ前大統領による関税追加発表も重なり、相場に複雑な影響が及ぶことが予想されています。本記事では、注目企業を表形式で整理し、市場背景と影響を根拠とともに解説します。

【今週の注目決算企業一覧】

日付企業名セクター注目ポイント
7月15日(火)JPMorgan Chase (JPM)金融金利収益、貸倒引当金
Citigroup (C)金融金利マージン、トレーディング収益
Wells Fargo (WFC)金融債券含み損、住宅ローン関連
BlackRock (BLK)資産運用ETF資産残高、運用手数料
Bank of America (BAC)金融NII(純金利収入)、コスト削減計画
American Express (AXP)金融消費者支出動向、貸倒リスク
7月16日(水)Goldman Sachs (GS)金融投資銀行収益、トレーディング収益
Morgan Stanley (MS)金融ウェルスマネジメント部門の成長
Johnson & Johnson (JNJ)ヘルスケア医薬品部門の売上動向
ASML半導体装置AI関連需要、装置納期
United Airlines航空旅行需要回復状況
7月17日(木)Netflix (NFLX)テクノロジー有料会員数、広告事業の進捗
Taiwan Semiconductor (TSMC)半導体AI半導体需要、供給能力
PepsiCo (PEP)消費財食品・飲料価格転嫁状況
General Electric (GE)工業航空機エンジン事業、受注残
Novartisヘルスケア新薬売上、規制対応
7月18日(金)3M (MMM)工業原材料コスト圧力、事業再編進捗
Charles Schwab (SCHW)金融預かり資産増減、金利変動影響
Schlumberger (SLB)エネルギー原油価格動向、掘削設備需要

【背景と市場への影響】

  1. 金融セクター決算集中と金利動向 根拠: 米国連邦準備制度理事会(FRB)の6月会合議事録(2025年7月2日発表)では、金利政策が今後も据え置きまたは利下げ方向との見方が多数派であり、銀行の純金利収入(NII)や貸倒引当金が注目されています。 影響: 金利ピークアウト観測が進む中、銀行株全体のボラティリティが高まる見込みです。
  2. 半導体・テクノロジーセクターの需要動向 根拠: TSMCおよびASMLの過去3四半期決算資料(2025年4月・1月発表)で、AI関連半導体需要が継続して増加していることが明らかになっています。 影響: AI関連銘柄全体へのセンチメントに直結し、NASDAQ指数にも影響を与えます。
  3. トランプ関税再発動と拡大(リライト含む) トランプ前大統領は2025年7月12日、EUとメキシコに対し8月1日から30%の追加関税を課すと発表しました。この措置は、2025年4月2日に90日間停止されていた「相互関税」をほぼ再開する形です。

特に今回は、ブラジルへ50%、カナダへ35%という高率関税も同時に発表されています。カナダに関しては米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の対象品目は例外となりますが、メキシコ製品については詳細が不透明な状況です。また、基本関税を15〜20%へ引き上げる可能性にも言及されています。

根拠: 米国商務省公式発表(2025年7月12日)、ロイター記事[1]およびブルームバーグ記事[2]。 影響: 自動車、農産品、消費財など幅広い品目へのコスト上昇圧力となり、特にPepsiCoやGE、3Mといった消費財・工業企業の決算見通しに影響を及ぼします。

【まとめ】

  • 今週は金融・半導体・消費財など幅広いセクターで重要決算が集中。
  • トランプ前大統領による追加関税発表も重なり、相場の方向感が読みづらい状況ですが、タコトレードは最近はスルーされる傾向。
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