【これ実話です】ブラック企業を匿名で通報してみた話

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 ブラック企業にお勤めですか?お体は大丈夫でしょうか?

 ブラック企業に勤めていると何かと不満がありますよね。権利を主張しようものならパワハラでねじ伏せられたり、権利が権利じゃなくなったりと、理不尽すぎることが起こります。

 私はブラック企業をわざと渡り歩いたのかというくらい運が悪く、何社も不利益を受けていますが特にそのうち2社については悪質だったのでいわゆる労基(労働基準監督署)に相談・通報したことがあります。

 これ、どうなったのかについて体験談を書きます。

この記事で記載していること
・労働関連の通報はどこにすべきか
・匿名で通報した手段
・通報した結果どうなったか

ブラック企業を匿名で通報してみた

 まず労働関連で法律違反等々が発生した場合どこに通報すべきか・・ですが、冒頭にも記載してありますように労働基準監督署(労基)に通報します。

 もちろん労基を飛ばして弁護士などの法律家に相談という最短コースもありと思います。

 例えば、給料未払いについて取り返したい!となると、金額にもよりますが弁護士などの法律家に依頼した方が良いケースがありますし、職場の環境改善を目的とした場合、労基の方が会社にとっては嫌な存在かもしれません。

 あなたが最終的に望む形によっても方法が少し変わるかもしれません。

 さて、私が運送会社に勤めていた時のお話。

 半年経っても有給休暇が発生しなかったこと。また休みがとても取り難い環境であったこと。休みを取ろうものなら30分の説教が発生すること。この辺の改善の為、このブラック企業を匿名で通報しました。

↓会社状況は過去記事にて↓

労働関連の法律違反を通報するのは労働基準監督へ
給料未払いなどさっさと白黒をつけたい場合は法律家へ

どのようにブラック企業を労働基準監督署へ通報したか(方法)

 ブラック企業を匿名で通報する場合、電話、メール、手紙・・・・この手段を案として考えました。

 当時の会社仲間、複数名(みんな悩んでたんですよ・・・笑)と相談し手紙を送付することにしました。

 内容としては特に改善してほしいと考えていた有給休暇の取得がメインの内容です。

 改善されれば有給を使用できるため、休んでも給料がでるんです。たったこれだけなんですが、ブラック企業じゃ、有給使う→給料でるの理論は非常識となってしまいます。

 んなことあるっ?

 って思うかもしれませんが、これが現実ですよね。

 労働基準法に照らし違反しているところを押さえ、複数名の休暇状況などを匿名A、匿名B、匿名Cにわけて説明資料を作成しました。

 これらの作成資料より出勤状況からみて有給休暇が取得できていない。そして会社が取得を認めてくれない・・・。などなど。

 作成する際、タイムカードなどは会社から持ち出せないので、状況を文字で説明となりました。というのも身バレが怖く、このブラック企業だと一発クビもあり得ますのでオープンに戦うことはできなかったのです。

 当時の(現在もですかね)中小企業では”お前明日から来なくていい!クビだ!”が通ってしまう世の中でした。もちろん無効の訴えなどもあるかもしれませんが、一般人の私にはハードルが高かったです。

 そんなこんなで会社の所在管轄の労働基準監督署へ、会社名を含む基本情報を書き込み郵便ポストへGOしました。

匿名かつ手紙という手段を選択し郵便ポストへGO!!

ブラック企業を匿名で通報した後、労働基準監督署のアクションは?(結果)

 私たちはブラック企業を通報し改善されるであろう期待を持ちながら待ち続けました。1日、3日、1週間、1か月経っても労働基準監督署からのアクションがありませんでした。

 もしかしたら、私たちにはわからないところでブラック企業に電話指導が来ているのでは?などプラスには考えていたのですが・・・改善はみられませんでした。

 結果から言うと、労働基準監督署には私たちの資料は届いていました。が、職員曰く、匿名だといたずらなのか本当なのか非常に判断が難しいそうで、動くに動けなかったそうです。

 今回の資料はとてもよくできているが、証拠となるタイムカードであったり、実際に本人などが相談に来ていないことから注視はしていたがアクションは見送っていたとのことです。

・・・なんじゃそりゃ!!

 一緒に通報したメンバーの一人が、幼い子供の都合で休まなければならない事があるのですが、その度に説教されたりと限界が来たことで、その足で労基へ向かったことで上記内容がわかりました。

 ※今現在では2019年4月から、全ての企業において、年10日以上の年次有給休暇が付与される労働者に対して有給休暇の日数のうち年5日については、使用者が時季を指定して取得させることが義務付けられました。

匿名かつ手紙ではいたずらと思われる場合がある

ブラック企業を匿名通報しても労働基準監督署は動いてくれない

 ブラック企業を通報したとしても、こちらの連絡先も氏名もすべて明かさない状態・・・つまり匿名での通報はほぼ無意味と思いました。

 もしかしたら、最近の事情では確認連絡などが行くのかもしれない時代になっているかもしれませんが・・・。

労働基準監督署の職員曰く、できれば電話や足を運んでいただけると動きやすいとのこと。手紙だけではいたずらなのか本当なのか判断が難しいから・・・。

 まぁ確かにその通りかもしれないですけども。

 ただし、当時には無かったような気がしますが厚生労働省では下記サイトの様式で匿名でも情報を流せる窓口は開設しています。

「労働基準関係情報メール窓口」 送信フォーム|厚生労働省

 もしかしたら、動いてくれるような状況に変化しつつあるかもしれないですが、職場改善を望んでいる場合、ブラック企業には匿名での通報だけではやはり厳しい。そして労働基準監督署は動いてくれない(動けない)という結果でした。

まとめ

 ブラック企業の職場環境を改善することは、本当に難しいかもしれないです。もし本気で何かアクションをしたい場合は法律家に相談するか、匿名相談前提で実際に労働基準監督署に足を運び相談する。この2択が現実的かと思います。

 また早めに見切りをつけて次の職場に転職するのも切り札でしょうか。

 今回はブラック企業を匿名で通報するとどうなるのかについて書かせていただきました。

 何かの参考になれば幸いです。