転職面接で「ブラックだったから辞めた」は通用するのか?面接官の本音を公開

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転職活動をしていると必ず聞かれるのが「退職理由」。特に「ブラックだったから辞めました」と正直に伝えていいのかどうか、迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。この記事では、実際に採用面接に立ち会う私、40代中間管理職の立場から、面接官がどのように退職理由を捉えているのかを解説します。

ブラック企業が理由でもネガティブではない

まず結論から言えば、「ブラック企業だったから退職した」という理由は、必ずしもネガティブには受け取られません。労働環境が劣悪で心身に支障をきたすような職場に見切りをつけ、転職を決断したというのは、ごく自然な選択です。私自身、面接の場で「前職がブラックだった」と語る応募者に対して、特にマイナスの印象を持つことはありません。

ただし、注意したいのは「ブラック企業」と「人間関係のトラブル」がセットになっている場合です。たとえば、「上司のパワハラがひどくて」「同僚との折り合いが悪くて」など、人物評価に関わるような内容が含まれていると、少し慎重に見ざるを得ません。なぜなら、そうした人間関係のトラブルが次の職場でも再発する可能性があるからです。

面接官が本当に知りたいのはここ

転職理由についての質問は、実は面接官が一番知りたいことに直結しています。それは次の2点です。

  1. この人は自社で活躍してくれそうか?
  2. この人は入社後すぐに辞めないか?

特に2点目は非常に重要で、どれだけ優秀でも短期間で退職されてしまっては企業としての損失が大きいからです。

そのため、面接官は「なぜ前職を辞めたのか?」という質問を通して、応募者がどのような価値観を持ち、どんな職場なら長く働けるのかを探っています。

嘘や取り繕いは逆効果

退職理由について、嘘をついたり、無理にポジティブに取り繕ったりするのは、かえって逆効果です。話の整合性が取れなくなったり、曖昧な表現に終始してしまうと、面接官は「何か隠しているのでは?」と勘繰ってしまいます。

面接では時と場合によりますが、掘り下げた質問をすることがあります。

その際に矛盾や答えがおかしいとやはり気になるというのは本音です。

ブラック企業での経験をそのまま話すのが不安であれば、「こうした環境では長く働くことが難しいと判断しました」といった冷静な説明にとどめ、その上で「だからこそ、次はこういう職場で力を発揮したい」と前向きな意思を伝える方が、むしろ好印象です。

面接官がもっと知りたいこと

面接官としての本音をいえば、「退職理由」よりも気になるのは「なぜ当社を選んだのか」「どう戦力になってくれるのか」です。

過去の職場で苦労した経験があっても、それを糧にして次の職場でどう活かすかをしっかり語れる人は、とても魅力的に映ります。ですので、「ブラックだったから辞めた」という事実に引け目を感じる必要はありません。

まとめ

「ブラックだったから辞めた」という退職理由は、正直に伝えても問題ありません。ただし、伝え方には工夫が必要です。

  • 感情的な表現ではなく、事実ベースで冷静に話す
  • ネガティブな過去より、未来に向けた意志を強調する
  • 面接官が本当に知りたいのは「自社で活躍できるかどうか」

転職活動では、自分の過去を正しく見つめ、どう前進するかを語れることが何よりの強みです。ブラック企業を経験したからこそ得た気づきを、ぜひ次のチャンスに活かしてください。

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