”ほめる(褒める)”って他者の行動だったり結果、成果に対してポジティブな評価をすること・・。
子供が求めているのは評価ではなく、何かを達成したとき、新しいことを発見したとき、嬉しいことがあったときに、大好きな両親や先生とそれを共有することなのです。
出典:モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方
この文書を読んだ瞬間に何か心にザクって・・・
つまり言葉が刺さりました(;´・ω・)
これはいいなと思ったので・・子供の褒め方について”モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方”より一部共有していきます。
正しい褒め方ってあるんですね。
【子育て】意外と知らない正しい子供の褒め方とは?
あなたはどのくらい子供の事を褒めていますか?
何かを成し遂げたら?
良い子にしてたら?
またどのように褒めていますか?
すごいね!
えらいね!
こんなフレーズは良く聞きますし私もかなりの確率で褒める時に使います。
ただただ、これらのフレーズは子供の自信につながるようですが必ずしも良い影響があるとは限らないそうです。
褒め方は3種類ある
本書によると、褒め方というのは3種類あるそうで、
①おざなりほめ
すごいね!上手!みたいな具体性が無い褒め方
②人中心ほめ
かわいいね!頭いいね!などの表面上の特徴を中心に褒める
③プロセスほめ
最後まであきらめなかったね!いろいろやり方があったね!努力や手順を中心に褒める
①②に関しては褒められ依存症(褒められないと自信がもてない)や興味を失う(褒められるための行動になってしまう)可能性があるらしいです。
プロセスを褒める
結論として、
プロセスを褒めることで子供が伸びたり、意欲的な姿勢を見せ始めるようになる
です。
3つの褒め方の研究
128人の小学5年生を3グループに分けて褒め方の研究をしたそうです。
まずは子供たち全員にIQテストを実施、各グループに異なる褒め方を実施しました。
グループ1には”よくできたね”というおざなりなほめを、グループ2には”頭がいいね”という人中心ほめを、グループ3には”問題を解くためにあきらめずにがんばったね”というプロセスほめをしました。
子供たちに次に挑戦する問題は簡単なテストが良いか難しいテストが良いか選んでもらいました。
結果として、グループ1は半々、グループ2の67%は簡単なテストを、グループ3は92%が難しいテストを選択したそうです。
次に、子供たちには先ほどよりも難しいテストを実施しあまり成績が良くないことも伝えました。その後、この難しいテストを解き続けたいか、楽しかったかを聞いてみたところ次の結果となりました。
グループ1とグループ2の子供たちはこれ以上続けたくない、そして問題を解くのは面白くなかったと。
一方グループ3の子供たちはもう少し長く続けたい、問題を解くのは楽しかったと答えたそうです。
そして最後に最初に実施したテストと同等レベルのテストをもう一度受けてもらいました。
グループ1は成績に大きな変化はなく、グループ2は約20%低下し、グループ3は約90%上昇するという結果でした。
これらの研究結果のまとめとして、努力を誉められた場合、失敗した後にもチャレンジ意欲を見せる子供が多く、逆におざなりな褒め方や人中心な褒め方をされた場合、チャレンジに直面した場合消極的になる子供が多かったということです。
子供の褒め方のポイント
プロセス(努力や姿勢、やり方)をほめるのが効果的だそうです。
その際、具体的に褒めてあげると尚良し(例えば、子供がレゴのおもちゃを作ってあなたに持ってきた場合、沢山の色を組み合わせてカラフルになったね。
とか、ここは違う色を使ってみたんだね。
とか言った声掛けが良いです。
またどんどん質問すると良いそうです。
特にオープンクエスチョン形式で質問すると会話のキャッチボールにもつながっていき、いろいろ共有できるようになります。
我が家もよく塗り絵や折り紙を持ってくるですが、
いろんな色を使ったから、本物っぽいね!
どうやって作ったの?
など質問で攻めるとさらに新しいものを持ってきたり嬉しそうにしています。
これらの喜びなんかは大切なママやパパと共有することで自分の居場所をみつけていくそうで、幸せな気持ちになれるそうですよ。
ちなみに本当にびっくりさせられるような(良い意味で)行動を子供がとったのであればそれは言葉を選ぶ必要もなく、素直に自分の言葉で褒めてあげてください。
”すごいね”、”すばらしい”、”関心しちゃった!”など本音で声かけしてあげると良いそうです。
褒めるだけじゃなくて聴くことも大切
子供を褒めるのもちろん、しっかりと子供の話を聴くことも大切です。
一般的には人は他人のお話を聴いているようでしっかり聴けてないんですって・・・
いわゆる傾聴の方法をこちらにまとめましたので合わせてご確認ください。
まとめ
子供を褒める際はプロセスを具体的に褒めてあげると良い。
またオープンクエスチョン形式で質問してあげるのといろいろな共有に繋がる。
根本的には子供が求めているのは評価ではなく、何かを達成したとき、新しいことを発見したとき、嬉しいことがあったときに、大好きなママやパパ、先生とそれを共有すること。
いかがでしたでしょうか?
私はシングルファザーで仕事も家事もとあまり時間を作ってあげられずに子供たちに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
少しでも質の高い接し方ができればと日々、勉強です。