ブラック企業とはざっくりいうと適法に運営されていない会社(企業)。また内部ではいわゆるハラスメントが日常的にみられ、会社が介入・改善に消極的かつ黙認されるような会社です。
私たちは職業選択の自由が憲法で保障されていることから労働者には退職する権利があります。
しかし、ブラック企業はこれを簡単には認めません。あらゆる手段・理由をもって全力で引き留められる場合があります。
今回はこのブラック企業を辞める為の失敗しない退職理由の考え方ご紹介です。
ブラック企業を辞めるための”失敗しない退職理由”の考え方
退職理由を考える前に・・・一番最初に確認しておくことがあります。
まずは自身の雇用の期限を確認しましょう。
一般的に正社員と呼ばれる雇用形態は”期限の定めがない雇用”となります。
一方で契約社員などと呼ばれる有期労働契約つまり”期限の定めがある雇用”になります。
なぜかと言いますと、この有期か無期か・・期限の定めが有るのか無いのかで退職までの道のりが変わるのです。
期限の定めが無い
期限の定めが無いのであれば、民法の規定通り退職の意思を伝えた日から2週間で退職ができます。これは就業規則、つまり会社ルールの上位互換となりますので法律が優先です。
私の経験上、なぜかブラックは正社員のほうが多い傾向にあるかと。
期限の定めが有る
しかし期限の定めが有る場合、やむを得ない事由がないと途中で終了できんよ、させんよってことなんですね。
この期限の定めが有る場合でブラック企業相手ですとややこしくなる可能性高いので法律家を間にいれるほうが円満かと思います。
とはいうものの、今のご時世下記記事のような退職代行なんてのもあるので、参考にしてみてください。
退職代行サービスのNEXT←退職代行とは
失敗しない退職理由を考える
さて、期限の定めを確認しましたら失敗しない退職理由を考えていきましょう。
基本的に辞めようとアクションすると、引き留められたりとてもやさしい言葉をかけられたり、問題を解決してくれそうなオーラを出してきます。これ、高確率でブラック企業の共通事項です。
でもそれはその場限り(少し続く場合もあり)で、根本的には何も解決しておらず、結局ブラック企業から去ることはできません。
なので退職理由としては次の2点を意識して伝えると成功率が上がります。
・はっきりと辞める意思を伝えること
・交渉の余地を断ち切る理由があること
はっきりと辞める意思を伝える
まず一番大切なのは、はっきりと”辞めます”という意思表示をすること。
”辞めようかと考えています”など残留の余地を残すと相手の思考では、まだ引っ張れるなと考え引き留め交渉に入ります。
就業規則などで退職時期が確認できるのであればその時期、つまり・・・いついつ辞めます。というのも効果的です。
ブラックに限っては就業規則を確認できないところもありますので、その場合は民法を根拠に辞める時期を告げると良いと思います。
交渉の余地を断ち切る理由を考える
定番かもしれませんが、親の介護、婚約者の住んでいるところへ引っ越す。この辺は交渉の余地を断ち切りやすい理由です。
ちょっと弱いかもしれませんが、挑戦したい仕事がある・・。これも場合によっては使えると思います。
事例
・親(または婚約者の親)の介護が必要となった(介護理由としては交通事故による後遺 症や親の高齢化による介護など当たり障りのないものをチョイス)
・結婚を機に、婿入りするため婚約者の実家に住むことになった。
・どうしても挑戦したい仕事がある(異なる業種が良い)
成功事例
私がそこそこのブラック企業を辞めた時の成功事例を紹介します。
ブラック企業に勤めながらも、休みの日に就活をしました。で、内定をいただき転職時期の相談となりました。在籍しているのはブラック企業ですから就業規則とかありません。その社長の考えが規則なもので。(本来は就業規則は社員が確認できるような仕組みにしておく必要があります。)
内定をもらっているのですぐに辞めてもいいかと思っていましたが、しっかりと話し合いをしました。
私「お話があります。他にやりたい仕事があり、挑戦したい為、この会社を辞めます」
社長「何をいってるんだお前は 人が足らないのはわかっているだろうが———-」
説教が30分くらい発生。
私「社長にはお世話になったと思います。なので会社に迷惑をかけないよう辞めたいと思っています。時期を相談したいのですが。」
社長「そんな簡単に辞めれると思うなよ。お前を正社員にしたのは誰だと思って——–」
説教が30分くらい発生。
私「社長、もう次の仕事をしたいという気持ちは変わりません。時期の相談をしましょう。私としては法律に従い2週間で退職を考えています。もちろん引き継ぎはしっかりと行います。」
社長「ちっ・・・1か月だ。」
私「1か月ですね。わかりました。最後の最後まで会社の為に頑張りますので、宜しくお願いします。」
同僚「この会社で円満退社する人はじめてみました・・・」
これは本当にたまたま誠意が伝わった例です。本当にこの時間は怖かったです(笑)。
時が戻るなら絶対に法律家に依頼してます。参考までに。
失敗する退職理由とは?
改善の余地がある退職理由は避けましょう。というのも〇〇に不満があるから辞めます!といったところで、それってじゃあその不満を解消できたら続けてくれるんだよね?となってしまい、いろいろ不利になります。
退職理由で失敗すると言い訳が苦しくなります・・・。
・上司や部下、同僚と相性が悪い、一緒に仕事をしたくないから辞める
・給料が安いから辞める
・休みが少ないから辞める
・残業が多いから辞める
・仕事内容が合わないから辞める
正直上記理由はホワイト企業ではまともな辞め方、辞める理由となり得ると思いますし、これだけ辞めたい理由があればもう十分すぎます。
どちらかというと、ホワイト企業でも辞める方は逃げるように辞めていきますからね・・。
ただしブラック企業の場合はこうもいかないケースが多いよう思いますし、ブラック度合いにもよりますが、理由によってはトラブルの元になりますので、基本は円満退社を狙うべきです。
円満退社が難しい場合は退職代行を選択肢に
ホワイト企業でしたら、あなたが優秀であればまず引き止められるでしょう。それは良い意味での引き止めです。しかし相手がブラック企業である場合はまた話は別ですね・・。
辞める意思表示をすることで、上司などから嫌がらせなどを受ける可能性が高いです。退職届を受け取ってくれない可能性だってあります。
経験上、本当に迷惑だったのが退職届を提出した際、これ預かっておくなんて言われてそのまま退職の意思表示をしてない扱いになったことがあります。
ブラック企業がハイレベルであるなら、法律家・退職代行に頼りましょう。まともに辞めれると思ってはいけません。ハイレベルのブラック企業の上司はブラック上司です。
時間を無駄にする前に、精神をすり減らす前に・・・お金をかけてでも第三者に相談すべきです。
そこで第3者にご相談する手段を取る場合、次の退職代行をご紹介させていただきます。
少しでも費用を押さえたい方はこちら、労働組合法人ですので低費用で依頼することが可能となります。まとめていますのでご確認ください。
まとめ
失敗しない退職理由を考える時は次の2点を意識すると良いです。
・はっきりと辞める意思を伝えること
・交渉の余地を断ち切る理由があること
円満退職が難しいと思ったら退職代行に相談してみると良いです。
皆様の何か参考になれば幸いです。