残業時間が長いブラック企業の体験談

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仕事終わったらどのような予定がありますか?

アフター5って響きが良いですよね。

趣味、食事、たまには早く帰って体を休める。

こんな生活ができない残業時間に縛られる会社、そもそも物理的に帰れない会社について記載します。

私の体験談に当てはまるのであればブラック企業である可能性も。

残業時間が長いブラック企業の体験談

労働基準法第32条で1週間40時間、1日8時間と決まっています。

また、一定の条件を満たした場合には1ヶ月を平均して1週40時間にする制度(1ヶ月単位の変形労働制)や1年の労働時間を平均して1週40時間にする制度(1年単位の変形労働制)があり、これを超える労働を法定時間外労働と言い、いわゆる残業時間ということになります。

なお、法定時間外労働については、時間外労働に関する限度基準という告示があります。(厚生労働省サイトから抜粋)

前置きは以上、残業時間が長かったブラック企業のご紹介です。

概要はこんな感じです。↓

・○○株式会社
・製造業
・隔週土曜・日曜・祝日休み
・8:30-17:30
・月給(基本給15万円前後+交通費+残業手当)
・雇用形態は正社員(1か月の試用期間あり)
・約2カ月在籍
・年齢層は若い方が多く全体で30名くらいの会社

この会社は鉄の加工をする工場です。

知人の紹介で人員が不足しているからすぐに入社できるけど来るか?というお声を掛けていただき入社しました。

業務内容ですが主に鉄の加工でドリルで穴を空けたり、削ったり、磨いたりする業務でした。

入社して1週間は見習いということもあり、定時で帰れる親切モードの会社でした。ブラック企業を渡り歩いた私でも、あ、普通の会社に入れた!ラッキーとなるくらいスタートは好印象でした。

見習い期間だったので定時ぴったりに帰れるという。

しかし周りを見渡しても帰る人いないんだなと。今思うと定時に帰る人を見かけない・・・そういうことかと察するべきでした。

さて1週間を経過し見事、見習いから通常の作業者になりました。作業内容としては1つのことを繰り返すので難易度は低いです。

私の担当していたのはドリル穴あけ業務でした。前の工程から流れてきた鉄に印がついているのでそこに貼付されている設計図通りのサイズ穴をあけていきます。

入社2週間目の業務ですが定時の時間はあっというまに過ぎ、あれ?と思い周りを見渡しても誰も帰ろうとしていません。

私の持ち場には1時間ないし2時間スパンで鉄が運ばれてくるのですが、穴あけなんて簡単なもので30分程度、複雑なもので1~2時間という感じですがどうにもこうにも前工程から鉄が流れてこなくて手際が悪いというか待ち時間が長いのです。

こんな感じで自分のところに運ばれてくる鉄の穴あけ業務をこなしているといつのまにか22:00です。周りを見渡してみると数人減った?というくらいほとんどの従業員が残っています。

近くで作業している従業員の方に”みなさん帰らないのですか?”と聞くと、

この会社は好きなだけ残業できるから30万円稼げるんです。なのでみんな0:00過ぎないと帰りませんよとのこと。

ちょうどこのタイミングで少し偉そうな方が現場を見に来て、現場のボスらしき方と進捗状況を報告していました。

私の目の前で話をされていたので丸聞こえだったのですが、どうやら今自分たちがやっている作業は翌日分らしい・・。

どういうことかというと、当日分の仕事を終えてしまうと、仕事を切り上げ帰らなければならない。つまり残業できないので当日分の仕事をそのボス指示のもと後回しにしているそうです。

このボスが工程の速度をコントロールすることで、なかなか当日分の仕事が終わらない。

そうすることで会社の上の人間は当日分(ノルマ)がまだ終わっていない状況なので、翌日分を少し進めているという認識でいるため、残業公認になっているようでした。(意味がわからないですよね)

0:00過ぎたころボスから”よし!休憩いっていいぞ”とのこと。

え?休憩?

これに従って30分くらい休憩に入り、残りの作業をこなして当日の業務が終わりました。2:30頃だったと思います。そして何ルールかわかりませんが、この会社は0:00を超えて残業した場合は翌日9:00出勤でOKということだそうです。

これに従って翌日9:00に出勤、帰りは安定の2:00頃。これがルーチンとなっていました。早く帰れるかどうかはボスの裁量ということ、特にボスが飲みに行く予定の日は早めの終了・・・また周りもこれが当たり前となっている社風で帰りにくい。

大なり小なり多少の生活残業は致し方ないのかなと思うこともあります。が、一従業員に計画を握らせたことにより、帰れない環境が整っていました。私は言い出せなかったのですが、ほかの従業員で早く帰ろうものなら、本人が帰ったあと悪口祭り・・・。

そして会社のボーナスも残業できない方には至急しませんスタイルという。こんなことがあるんです(笑)。

私はここに2か月程在籍していましたが、手際の悪さ、仕事の進みの悪さ、ボスの気分で遅くなったり早くなったりという環境がどうにも合わず辞めました。

ちなみに残業代は一律1,000円で支給されていました。深夜手当はありません。残業代が出るだけ良いと考えるべきなのか・・・。

1か月の給料の総支給が30万円弱くらいでしたので、残業時間は140時間前後/月でした。

製造業は生産性を考慮してどれだけ効率よく短時間に多くの製品を作るか。時間当たり、一人当たりの生産性をどのように良くしていくかを考えて、実行して、確認してまた考えてとよりよくしていくのがモノづくりの世界だと私は思います。

正常な思考能力も疲れと睡眠不足で低下しており、ここにいてはだめだと直感で思い2カ月でギブアップです。

ちなみに紹介してくれた知人は私が辞めてから1か月後に居眠り運転で事故を起こしていました。

命は無事でしたが・・・。その後、労働基準監督署が入り良くなったとかならなかったとか。

ブラック企業チェックポイント
・残業が好き勝手にできる
・残業して当たり前、早く帰るは悪であるの社風
・ボスが無能、それをよしとする上司も無能である会社

もしこのような会社と同じような感じでしたらそれは早めに見切りをつけた方が良いです。

まとめ

残業時間が長い会社の体験談でした。

現在では月80時間の残業で過労死ラインとされているなか、それを超えてくるまさにブラック企業。そしてこの管理は責任者でもなんでもない一平社員に任せられているという。

そしてこの帰れない社風とざっくりしすぎている残業代・・。

似たような環境でしたら、早めに次を考えた方が良いかもしれませんね。

考え方にもよりますが、心と体を壊してからでは遅いです。

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