出会って間もないおっさん(経営者)と初日から車の中で寝泊まりした体験ってありますか?
いや、普通ないですよね?
普通に生活してたら、こんなレアな体験は無いかもしれないですが・・・。
あ、私はノーマルです。そしてこれはブラック企業の体験談ですのでお間違えないよう。
疲労度MAX、帰れない度MAX、支払いMINで働いた事例です。
正直これネタとかじゃないんで(笑)。
物理的に帰れないブラック企業の体験談
知人の紹介でまずは1週間手伝ってほしい。
こんなご紹介からお手伝いにいったときの体験談です。
その後、私が気に入ればそのまま入社してほしいという条件で手伝いに行った個人経営の内装兼務システムキッチン取り付け屋の例です。
こんな会社↓
・○○内装(仮)
・内装またはシステムキッチン取り付け
・日曜休み(らしい)
・出勤時間は現場による
・雇用形態はアルバイト?
・代表とゆかいな仲間たちが2名(当時30~40歳くらい)
現場作業ですので、内装かシステムキッチンを取り付けにその場所まで向かいます。
当時は真冬で初日は7:00ごろまだ明るくなったくらいの時間帯に出社、その後現場に8:00ごろだったと記憶しています。16:00頃にその現場作業が終了し、さて帰るかとなりました。
ここまではまぁ、イメージとしては16:00終了→17:00事務所へ、明日の準備等々18:00帰宅みたいな流れを想像していました。
で、その16:00ごろに帰る準備を始めている最中、1本の携帯電話がなったことから事態は急変しました。
”ごめん、他の現場がまだ終わっていなくてこれから手伝いに行かなければいけないんだけど、どうする?1時間くらいかかるけど電車で先に帰る?”とのこと。
16:00頃でしたし、初日というのもあって”1時間くらいであれば全然大丈夫ですよ。お手伝いします!”と返しその現場へ向かいました。
1時間くらいかけて向かった先は新築マンションでした。そこで登場したゆかいな仲間たちの手下Aと手下B。
手下A「全然間に合わないっす・・・」
手下B「だからもっと早くやったほうがいいっていったじゃないっすか・・・・」
など、代表にあれこれ文句を言っており雰囲気的に1時間じゃ終わらんのでは?と強く悟ったのを記憶しています。
会話と状況から察するに新築マンションの内装及びシステムキッチンの取り付け納期が決まっており、その納期に間に合いそうにないようです(多分)。
当該企業はこのタイミングで知りましたが代表・手下A・手下Bの3名で運営していたようです。
代表より、”ちょっと残業になっちゃうけどさ手伝ってよ”と言われ快く了解しました。
といっても私ができるようになったのは、ひたすら出るごみをまとめ作業スペースを確保することと、道具を持ってくること、ちょっとした手伝いをすることのみです。
手伝いをはじめ20:00が過ぎ、22:00が過ぎ、24:00を回ろうかというところで、”まだ時間かかりそうなんだ。電車で帰る?”と言われ、ちょっと迷ったのですが調べてみると終電が終わっていました。
(いや、言うの遅いっしょ。)
(1時間経った時点で普通言うっしょ。これじゃ帰れないでしょ。)
終電が終わっている旨を代表に伝えたところ、”じゃあ少し寝てていいよ”とのこと。
この手伝いをする前、見事にニートをしていた私からすると7:00~24:00の業務は見事に超ハードモード・・・。見習いの私にできることが少なかったのでお言葉に甘えちょっと休憩しようと思いました。
といっても、この現場は新築マンションですし、勝手に部屋に入ってるのはまずいよなぁ・・・と思いながら休憩できそうな場所を探してみました。
エントランスはまだそこまで出来上がっていなかったので、段ボールを下に敷いてごろっとしてみます。
(やけに寒いなぁ・・・)
と思いながら、周りをふと見渡してみると水が凍ってます。
いや、寝れるか!!!!!
そう、真冬ですのでこのまま寝たら凍死しちゃいます。
無理、絶対寝れなくない?と思いやはり手伝うことにしました。結局、仕事を切り上げたのが朝の4:00でした。
切り上げのタイミングで愉快な仲間たちには裏に連れていかれて・・・
手下A「お前、絶対に逃げんなよ」
私「えっ?はい・・・」
多分、終わらなくて必死だったのでしょうけど。こんなセリフを吐かせる企業って。
翌日の現場がこのマンションだというので、初対面の代表とそのまま車の中で仮眠。
6:30起床し7:30再開~日替わり2:00切り上げ。
さらに翌日6:30から別の現場~24:00終了帰宅。
翌日6:30出発~1:30完了・・・・・・・・翌日6:00・・・・・・
と、一つの現場仕事が終わらないと一緒に行動しちゃってるので物理的に帰れないです。
帰るのが夜遅すぎて、仮眠してすぐにまたおっさんと出会うという見事なブラックループ。
エンジニアなんかも納期が決まっていると帰れない、休みがとれない、連続勤務となってしまうということがあるそうですが、まさにこれに近い形です。
ラスト2日間は鼻血が1~3時間おきくらいにポタポタ垂れてくる状況(笑)疲労?
睡眠時間も肉体労働での3h平均なので生きている心地しなかったです。
こういう会社は本当に命にかかわるのでやめましょう。もちろん入社はお断りしました。
しかし簡単には引き下がらない(だってマンション終わってませんからw)。
代表「この仕事は稼げるからさ」
代表「君なら月収100万は手堅いよ。どう?」
私「とりあえず1週間の給料いただけますか?」
代表「あぁ、頑張ってくれたからね~ これくらいかな!」
これだけ拘束されてますが日給6000円です。笑えない・・・
どうやったら100万円いくのかビジョンがみえませんでした。
ブラック企業チェックポイント
・代表が時間にルーズだ
・終電が無くなる時間帯まで仕事をする企業である
・真冬に外で寝たらどうなるかわからない人がトップである
・仕事量に対して人員が圧倒的に不足している
まとめ
今回のケースは圧倒的に仕事量に対して人員が不足している状況です。
これは特にこの企業だけに限った例ではないかと思います。
代表に関しては仕事量をしっかりと把握できなかったため、従業員全員がこのような状況に陥ったものと思います。
どんな企業でも時間にルーズなところは良くないです。
ブラック企業を5社以上渡り歩いた私の体験談をもっと知っておきたい方はこちらへ。